台湾は旧正月が近づいています。
今学期の締めくくりということでテストやら行事やらが重なる学校ですが、ついこないだ息子が黄色の帯を持ち帰ってきました。
ということで、今回は、早い段階での小さな成功って大事よねという話をわが子の自慢話を交えて紹介させていただきます。
黄色の帯に昇格するまで
黄色の帯とは何なのかというと、跆拳道(テコンドー)の帯のことです。
約半年前から息子が跆拳道を始めました。
というのも、台湾では放課後の課外活動があります。
日本の部活の仕組みとは少し違っていて、学校側がいろんな放課後活動を外部と協力して用意してくれているので新学期が始まると好きな活動に参加できます。レッスン料を支払って。
で、小学校に上がったのを機に息子は張り切って跆拳道を選んでました。
前々からやっているいとこの影響もあったのかもしれません。
こちらはへーという感じで本人の希望通りに申込を済ませたんですが、息子はなぜか初日から大泣きでした。
行きたくないとわんわん泣いて顔がぐしゃぐしゃの小学1年生…。
初日は別の教室にいる姉のところに行くと言ってきかなかったらしく、先生から何度も電話がかかってくるし、2回目もまた電話。
その後も姉のところに行っては連れ戻されを繰り返していました。
※先生や同じクラスの生徒さんにはご迷惑をおかけしました。すみません!
跆拳道の日になると朝から体温計をもってきては熱がないかを確認したり、移動中にお腹が痛いと言って目に涙を浮かべたりで、正直どうしていいか判断が難しかったです。
行きたくなかった理由とサポートの難しさ
怒鳴られるのがこわかったみたいでした。
武道なので。
業界的にというか、先生あるあるですよね。
とくに何もしてないのに怒られると言っていて、なるほどなぁ~と思いました。
でも、世の中いろんな人がいるし、理不尽なことも多いので、一線を越えなければある程度こういうのを乗り越えるのも大事じゃないかと思って、本人には自分で決めたことだから今学期だけは出席してほしいと伝えました。
ただ、仮病を使うくらい怖くてビクビクしていると思うとこの辺の判断はむずかしいですよね。
で、改めて思いました。
サポートってむずかしいなと。
中国語学習のサポートをやらせてもらってますが、明確な基準がないんですよね。
人間なので。
例えば、きつさとかストレスって数値化できないじゃないですか。
カウンセリングや経験値でしか判断できないので、生徒さんにかける声掛けが果たして正しいのかとか、本人にとってプラスの声かけになったのかとか、ただやさしいだけじゃ駄目だよなとか、ものすごく悩みますし考えます。
時には厳しいことも伝えないといけないと思いますし、かといって厳しすぎてもいけないと思いますし。
この辺の塩梅はまだまだまだまだまだまだまだまだ。
生徒さん一人一人違っているはずなのできっとずっと課題なんだろうなと思います。
ただ、今回いやいや通った跆拳道で改めて大事だなと思ったことがあります。
小さな成功を早い段階で経験すること
というのも、ある日、跆拳道の試合?検定?を受けたんですね。
息子は案の定いやだと言っていたんですが、先生の方針もあり、親としてもがんばってほしいと思ってしまい、受けることになりました。
前日も当日の朝もしっかり自ら体温チェック。笑
ただ、遠足気分もあってか朝は泣くこともなく割と元気に出発しました。
でも、会場に着くと、みんなが整列してる場所に行けずもじもじ。
試験が始まってからもボーっとしてるわが子。
笑っちゃいけないんですけど、寝ぐせはついてるし、気合抜けした表情で跆拳道をやってるようには見えないんですね。笑
でも、それで全然よくて、今日この会場に来て、参加してくれただけで花丸だと思ってました。
そしたら、なぜか1位だったんです。
期待もしてない。ルールもわからない私は、息子のぼーっとした姿にただなんかかわいいなぁと思っていたんですが、瓦割り?で一番の位置に並ばされていたんですよね。
たぶん、本人もよくわかってなかったと思います。
1等賞のメダルをもらい、家族であの泣きながら通っていた日々はなんだったんだ???と腹を抱えて笑いました。
みんなですごいじゃんと褒めていたら、ようやく本人も状況がわかってきたらしく、喜んだのと同時に自信も湧き出たのか息子が言ったんです。
次の学期もやりたいと。
あーなんて単純なんだ男の子はと思いつつ、やっぱり成功体験って大事なんだなぁと思いました。
※ちなみに別種目では1位は取れませんでしたが本人大満足でした!
しかも、早い段階で成功体験を得るのが大事だと思うんですよね。
あと何回練習に行かなきゃいけないかをカウントダウンしていたくらいなので、あと少しでも試験日が遅かったら辞めていたはず…。
で、この小さな成功体験ってどうやって手に入れられるかというとアウトプットです。
まずやらなきゃいけない。
中国語ならネイティブを前に声に出さないといけない。
これをできるだけ早い段階でやって小さな成功を積むと継続する力が生まれるんじゃないかと思います。
ただ、もちろん今回の跆拳道はたまたま成功例になっただけです。
もしかしたらメダルがもらえなくて、自信喪失で、もう2度とやるもんかと辞める方向に舵を切っていたかもしれない。
でも、いずれにしてもアウトプットしないことには成功も失敗も経験できないんですよね。
現状維持では絶対に変われなくて、挑戦の先にしか成長や成功はないので、失敗するリスクを背負ってでも前に進む勇気をもつことが大事なんじゃないかと思います。
あ、すみません。
ちょっと力が入ってしまいましたが、ある日「やっぱり来学期はやらないどこうかなぁ」とも言ってました。笑
最後に
小さな成功体験といえど、すんなり手に入るものではなく、
例えば先生にビクビクしながら練習したり、
親に泣きついても練習に連れて行かされたり、
といった感じで苦しい前置きが必ずあります。
中国語も一緒で、すらすら進む勉強だけで話せるのなら誰でもペラペラになれるはずです。
でも、実際はそうじゃない。
アウトプットをして落ち込んだり、恥をかいたり、自分のできなさに嫌になって足りない所を補って、何度も本番に立つ者だけが話せるようになります。
それではまた。